江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。
本日のテーマは、「令和時代の不動産価値」についてです。
参考にして下さい。
三極化していく不動産価値
不動産の資産価値についての参考記事をご紹介します。
こちらの記事では、「三極化していく不動産価値」や「駅からの距離と不動産価値」について解説しています。
【物件価値"駅から1分ごとに100万円下落"】
https://president.jp/articles/-/28826
不動産価値は下記のように三極化していくという内容です。
・維持または上昇する物件
・徐々に価値を下げるもの
・無価値またはマイナス価値になるもの
それでは、この三極化の決定要因について解説していきましょう。
不動産価値の決定要因
不動産価値の決定要因の「90%」は立地です。
・広域立地:都心vs. 郊外人気住宅地か否か【60%】
・狭域立地:駅前~駅近物件vs. 駅から離れている【30%】
・物件スペック:専有面積や階数、環境の良し悪し等【5%】
・個別要因:物件の仕様・設備、特筆すべき条件【5%】
上記の通り、「物件のスペック」や「個別要因」による不動産価値への影響は「10%」しかないのです。
例えば、注文住宅で建物を新築した場合でも、10年後、20年後に建売住宅と比較した場合、不動産価値への影響は「10%」です。
さらに、不動産価値は、より多くの人に人気のある物件に資産価値がつきますから、注文住宅で自分にとって100点の建物であっても、第三者にとって100点とは限りません。
ですから、実はオーソドックスな万人受けする間取りや仕様の方が、評価は付きやすいのです。
個性的な仕様は、その分、費用がかかるわけです。
そのかかった費用分の価値が付かない場合、資産価値が毀損してしまう要因となるわけです。
立地の選び方
今回、ご紹介した記事にも記述されている通り、マンションであれば「駅から徒歩7分」、戸建なら「駅から徒歩15分」くらいが資産価値の減りにくい目安となります。
もし、予算的に厳しいようであれば、マンションの場合、駅から徒歩10分は死守したいところです。
築年数の選び方
建物の資産価値は、新築物件を購入した瞬間に、平均的に10~20%が毀損します。
新築物件には、不動産事業者の利益・販管費がのせられているからです。
さらに、不動産事業者が売主物件の建物部分には、消費税も課税されています。
築年数の選び方は、マンションであれば「築10~15年」、戸建てであれば「築20年」くらいが目安です。
このくらいの築年数になると、資産価値の毀損率が落ち着いてくるからです。
築古物件には要注意
注意して頂きたいのは「築古物件」です。
築年数が40年以上経過した「築古物件」をフルリフォーム・リノベーションする手法が流行っています。
築古物件は、資産価値の毀損が止まっており、価格も手を出しやすく、フルリフォーム・リノベーションすれば、内装は新築マンションのように仕上がります。
築古物件+フルリフォーム・リノベーションをメイン事業とする不動産事業者も増えてきました。
リノベーション事業と言われるもので、物件は「リノベ物件」と言われています。
この「リノベ物件」、一見するとお得で賢いのですが、物件によっては注意が必要です。
想像してみて下さい。
築40年の「リノベ物件」に20年住んだら、その物件は、当たり前ですが「築60年」です。
たしかに、もともと資産価値の毀損は、ほぼ無くなっていますが、もし売却しようとしたときに、買い手がつくでしょうか?
築60年というと、建替えも視野に入ってくる築年数です。
築60年のマンション居住者の年代は高齢者が多くを占めるでしょう。
高齢者は、変化を好みませんので、建替えは中々進みません。
駅近で、資産価値が高いビンテージマンションなら、人気があり、買い手も付きやすいですが、築年数が古いマンションですと、住宅ローン控除等の減税措置も受けられません。
住宅ローン控除は、築後年数要件の緩和措置もありますが、マンションの場合は適用が難しいのが実情です。
資産価値の毀損うんぬんよりも、買い手がつかなければ、極端に言えば資産価値は「0」の「腐動産」と言えるかもしれません。
不動産を購入する時は、将来、売却する時のことも考えておきましょう。
ご不明な点等ございましたら
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