江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。
本日のテーマは、「ライフスタイルと資産価値」についてです。
参考にして下さい。
ライフスタイルと資産価値どっちを優先?
立地に関する意識調査の結果は?
今回の調査は、不動産を購入する時に、売却時の資産性(リセールバリュー)を意識しながら検討しているかについてのアンケート調査です。
不動産の売却時の資産性(リセールバリュー)の決定要因の90%(広域立地60%+狭域立地30%)が「立地」「土地」であると言われています。
【決定要因】
広域立地:都心vs. 郊外人気住宅地か否か【60%】
狭域立地:駅前~駅近物件vs. 駅から離れている【30%】
物件スペック:専有面積や階数、環境の良し悪し等【5%】
個別要因:物件の仕様・設備、特筆すべき条件【5%】
それでは、立地要因の一つである駅からの距離についてのアンケート結果を見てみましょう。
・自宅の購入は、駅から徒歩何分まで許容できますか?
一般的に、駅からの距離が近い程、リセールバリューが維持されやすい傾向があります。
徒歩10分以内と回答した人は「54%」、10分以上を許容できると回答した人が「46%」でした。また、駅から徒歩16 分以上、もしくはバス便でも構わないと回答した人が 「22.6」%となり、約1/4の人が、16分以上の距離を許容していることが分かります。
年代別でみてみると
20代は、10分までが「66.7%」で、若い世代は利便性を重要視していることが分かります。
それに対して、子育て世代である30代は、16分以上やバス便を許容できる割合が「29.3%」と、約3割の方が駅からの距離よりも子育て環境を優先していることが分かりますね。
60代以上では、5分までと回答する人が「15.8%」と、他の世代よりも突出しており、子育てを終えた世代には、利便性を求める層が一定割合いることが分かります。
・自宅を購入する場所は、どちらを優先させますか?
続いての質問は、下記の通り、単刀直入です。
① 通勤・通学に便利、子供の学区域、昔から住んでいるなど、自分のライフスタイルを優先に立地を考える。
② 売却時に値段が下がりにくいなど、リセールバリュー(売却時の価格)を優先させて立地を考える。
①と②どちらが多かったのでしょうか?
①ライフスタイル優先 ②資産価値優先
2/3の人が、ライフスタイルを優先して住宅購入
ライフスタイル優先の方が、全体の2/3以上という結果がでました。
住宅の購入動機の理由は、結婚・出産・子供の成長等のライフスタイルの変化によるものが多い為、家の購入を検討している段階では、「その時のライフスタイル」を優先してしまう傾向が多いということなのでしょう。
ライフスタイルの変化によって、住宅購入を検討し始めたわけですから、これは当然の結果とも言えるでしょう。
ライフスタイル優先派とリセールバリュー優先派の許容徒歩分数は?
ライフスタイル優先派とリセールバリュー優先派の駅からの許容徒歩分数を見てみましょう。
「徒歩10分まで許容する」と回答した人が、ライフスタイル優先派が「45%」に対して、リセールバリュー優先派は「57%」と、10%以上多くなりました。リセールバリュー優先派の方が、「駅からの距離」を重視していることが分かりますね。
ライフスタイル優先派はバス便でもかまわない
ライフスタイル優先派は、「10 分以上の距離を許容する方」が「55%」となり、リセールバリュー優先派の方よりも、駅から距離をあまり気にしないという結果でした。
なかでも、リセールバリュー優先派で「バス便も許容している方」が「6%」に対し、ライフスタイル優先派の人は「14%」の方が「バス便も可」と回答しており、バス便を許容する人が、リセールバリュー優先派の人より「2倍」以上も多い結果となりました。
ライフスタイルと資産価値は両方重要である
ライフスタイルの変化に伴い、住宅購入を検討し始める方が多いとお伝えしました。結婚・出産・子供の成長が動機なのですから、ライフスタイルを重要視することは当然です。
但し、ライフスタイルを重要視し過ぎてしまう事には注意しましょう。
なぜなら、ライフスタイルは、住宅購入をしたあとも変化していくものだからです。
子供はどんどん成長していきます。子供の学校だって、一貫校だとしても校舎がある場所は一緒ではないかもしれません。そして、ほとんどの子供たちは将来的には独立していきます。
子供が独立したあとも、駅から離れた大きめの住宅に住むことを覚悟している。
将来的に家を売却することはないと言い切れる。
そんな方たちも、自分たちのライフスタイルが、一生変わらない保証はないわけです。
売らなくても良いのです。
不動産購入を検討する段階で、資産価値(リセールバリュー)についてもライフスタイルと同様に重要視してみる。
将来、子供たちに「家」を引き継ぐ(相続する)ときに、子供たちの「足かせ」とならない不動産を選びませんか。
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