江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。
本日のテーマは、「家を買う!みんなが比較検討した住宅は?」です。
参考にして下さい。
住宅購入者が比較した住宅は?
政府の2018年度の住宅市場動向調査に、住み替えする際の比較検討対象のデータが出ていました。
【政府統計の総合窓口「e-Stat」より参照】
住み替え時の比較検討住宅
比較検討した住宅の主な種類は、注文住宅、分譲戸建住宅(建売住宅)、分譲マンション(新築マンション)、中古戸建住宅、中古マンションです。
総合的には見てみますと、どの住宅も、同じ種類の住宅と比較検討している事が多いようです。
これは、当然の事ですよね。
注文住宅だったら、土地を探しながら、ハウスメーカー・工務店・地場の建築不動産会社を比較検討する。
分譲戸建住宅(建売住宅)であれば、検討エリアの物件を比較検討する。
このように、同じ住宅の種類で比較検討するのは自然な流れです。
それでは、個別にもう少し掘り下げてみましょう。
注文住宅取得世帯の比較検討した住宅
注文住宅取得世帯は、予算に余裕がある世帯が多いです。
その為、注文住宅を検討している段階で、他の住宅については参考程度の比較なのでしょう。注文住宅以外の検討のパーセンテージが低いですね。
注文住宅は、仕様もグレードが高い傾向にあり、他の住宅と比較すると、その良さがより際立ちます。
【比較検討順位 TOP3】
1.注文住宅…70.4%
2.分譲戸建住宅(建売住宅)…23.7%
3.中古戸建住宅…19.0%
分譲戸建住宅(建売住宅)取得世帯の比較検討した住宅
分譲戸建住宅とは、建売住宅の事で、間取りや仕様が決まっています。完成していれば、建物のボリューム感は内見すれば一目瞭然です。中には、軽微な間取り変更や壁紙を選べたりする「半注文住宅」みたいなこともあります。
分譲戸建住宅取得世帯で、予算に余裕がある世帯は、注文住宅との比較もしているようです。
【比較検討順位 TOP3】
1.分譲戸建住宅(建売住宅)…63.8%
2.注文住宅…40.3%
3.中古戸建住宅…23.5%
中古戸建住宅取得世帯の比較検討した住宅
中古戸建住宅取得世帯は、予算に余裕がある「あえて中古戸建住宅」を選んだ世帯が含まれていますので、比較検討対象も多いようです。
【比較検討順位 TOP3】
1.中古戸建住宅…63.8%
2.分譲戸建住宅(建売住宅)…37.9%
3.中古マンション…24.8%
分譲マンション取得世帯の比較検討した住宅
分譲マンションとは新築マンションの事です。
分譲マンション取得世帯は、注文住宅取得世帯と同様に予算に余裕がある世帯が多いです。
圧倒的に、新築マンション同士で検討する世帯が多いですが、半分くらいのパーセンテージで、中古マンションも検討しているようです。これは、中古マンションで駅近利便性のある所も比較検討した事が伺えますね。
【比較検討順位 TOP3】
1.分譲マンション…75.5%
2.中古マンション…33.5%
3.分譲戸建住宅(建売住宅)…24.5%
中古マンション取得世帯の比較検討した住宅
中古マンション取得世帯は、予算の都合上、「中古マンションしか」選択肢がなかった世帯が多いようです。しかし、「あえて中古マンション」を選んだ「予算に余裕がある世帯」もいて、分譲マンションも比較検討しているようです。
【比較検討順位 TOP3】
1.中古マンション…75.7%
2.分譲マンション…30.3%
3.中古戸建住宅…20.5%
あえて中古住宅という選択肢について考える
新築住宅を購入した世帯の特徴は、戸建住宅の場合、注文住宅・分譲戸建住宅(建売住宅)との比較が圧倒的、マンションであれば、分譲マンション(新築マンション)との比較が多めで、中古マンションについても、ある程度は比較しています。
この結果からわかる事は、やはり日本の新築信仰が根強い事です。
統計データによると、中古ではなく、新築を選んだ理由の多くは、「新築の方が気持ち良いから」という結果でした。
新築住宅である注文住宅・分譲戸建住宅(建売住宅)・分譲マンションの「中古住宅を選ばなかった理由」の上位は下記の項目で共通しています。
「新築の方が気持ち良いから」
「リフォーム費用が高くなりそう」
「隠れた不具合が心配だった」
「耐震性や断熱性など品質が低そう」
まとめると、新築住宅を選ぶ理由は、不具合・耐震性・断熱性等の品質の心配がないし、リフォームしなくても新品で気持ちが良いという事です。
ここまで、家を買う時の住宅の比較検討の統計を整理していて、気になる事があります。
それは、「住宅の将来の資産価値」が比較検討の項目に入っていない事です。
将来の資産価値も検討材料に入れましょう
リセールバリューという言葉をご存知でしょうか?
リセールバリューとは、将来、売却出来る資産価値という意味です。
資産価値がつかない住宅は、「ライフスタイルの変化」に対応出来ない可能性が高いです。
リセールバリューの決定要因は、下記の通りです。
広域立地:都心vs. 郊外人気住宅地か否か【60%】
狭域立地:駅前~駅近物件vs. 駅から離れている【30%】
物件スペック:専有面積や階数、環境の良し悪し等【5%】
個別要因:物件の仕様・設備、特筆すべき条件【5%】
実に、【90%】の決定要因が「立地」なのです。
新築だからではなく、中古だからではなく、立地によってリセールバリューが決まります。
勿論、建物は新しい方が、資産価値がつきます。
しかし、新築住宅も、購入されれば中古住宅です。
新築住宅は購入当初、資産価値の毀損率が高い
新築住宅は、購入した瞬間に10~20%の資産価値が毀損するというデータが出ています。
その後、住宅の資産価値の毀損率は、マンションであれば築10~15年くらい、戸建てであれば築15年から20年くらいで落ち着きます。
なぜ、新築住宅は購入当初の毀損率が高いのか?
それは、新築住宅には、不動産事業者の利益、販売管理費、そして消費税が乗っかっているからです。
新築住宅の売主である不動産事業者は、新築住宅を販売する事によって利益を得る事が目的です。
一方、中古住宅を売却する個人の方は、利益を確保するのが最優先ではありませんし、販管費は不動産仲介会社が持ちます。個人の場合、消費税もかかりません。
※不動産投資家・事業用の場合は除きます。
不具合・耐震性等の品質は「インスペクション+かし保険」で担保する
【インスペクション(建物状況調査)】
中古住宅の場合、後からの不具合・耐震性に不安がある。
こちらについては、インスペクション(建物状況調査)、そして耐震診断を行う事で解決する事が出来ます。
国や地域からの助成金等を活用すれば、費用も抑える事が出来ます。
さらに、インスペクション、耐震診断後に、耐震改修を施し、耐震基準適合証明書を取得すれば、下記のようなメリットがあります。
(1) 住宅ローン減税が適用出来る。
(2) 登録免許税が減額される。(登記費用)
(3) 不動産所得税が減額される。
※引き渡し後、耐震基準適合証明書が発行された場合は、(2)は対象外、(3)は土地が対象外です。
リフォーム費用もインスペクション・耐震診断と同時進行で見積をしておけば安心です。
インスペクション(建物状況調査)についてもっと詳しく知りたい方はこちら
【かし保険(既存住宅売買かし保険)】
インスペクション・耐震診断・耐震改修工事を行い、既存住宅売買かし保険に加入すれば、売買後に隠れた瑕疵が発見された場合に「検査機関」が保証責任について、5年間・最大1,000万円の保険金を支払ってくれます。かし保険についてもっと詳しく知りたい方はこちら
家を買う!比較検討した住宅は?まとめ
・新築住宅取得世帯の多くは、同じ住宅の種類を検討している。
・資産価値という観点も検討項目に入れるべきある。
・「あえて中古住宅」という選択肢も検討する。
・「リセールバリュー・将来の資産価値」が減少しにくい住宅購入は、ライフスタイルの変化にも対応しやすい。
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