江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。
本日は、不動産豆知識シリーズ「スキップフロア」編です。
参考にして下さい。
スキップフロアって何だ?
スキップフロアとは
スキップフロアとは、段差のある床の事を言います。例えば、中二階のように、一階から二階への間に部屋があり、部屋の中で高低差をつける事が出来ます。
スキップフロアのメリット
スキップフロアは、フロアの高さを半階分ずらすことで高低差をつけます。
目線に高低差が生まれるので実際の床面積よりも広く感じられます。
また、階段の昇降はあるものの、部屋同士や廊下などの仕切りとして壁を使用しないので、開放的な空間を演出でき、日常生活における動線も短縮する事ができます。
スキップフロアのデメリット
スキップフロアのデメリットは、仕切りとして壁を使用せず、開放感がある分、空調の調整が難しく、光熱費が高くなる傾向にあります。また、通常の住宅より、床面積が多くなる事が多く、その分、固定資産税・都市計画税が高くなる事があります。
新築する際には、建築費用が通常の住宅より割高になり、スキップフロアの施工経験が多くない業者に依頼した場合、行政への確認が上手くとれず、施工までスムーズにいかない場合があります。
スキップフロアと耐震
スキップフロアのある戸建を建築する場合やスキップフロアのある中古戸建を購入する場合に一番注意しなければならないのが、耐震問題です。
スキップフロアは地震に弱い?
スキップフロアとは段差のある床の事をいうわけです。
一般的に地震力や風力などの水平荷重は、屋根や床を押して、それが耐力壁に伝わり、その耐力壁が力を発揮することで、はじめて地震に耐える事が出来ています。
床に段差があったり、階段室で床が途切れている場合、地震力が耐力壁まで伝わりませんので、地震に強い家にならない可能性があります。
木造戸建住宅は構造審査を省略出来る?
木造戸建住宅の構造審査を省略する「4号特例」というものがあります。
一般的な木造戸建て住宅(2階建て以下)は「4号建築物」「4号建物」と言われ、確認申請時に構造計算の審査を簡略化することが認められています。
※ プレハブ工法の家や2×4工法の家を含まず、日本で昔から採用されてきた木造在来工法の住宅が対象です。
※ 木造在来工法で建てられた2階建て以下の住宅はほとんど「4号建築物」に当てはまります。
中古戸建を検討する際は耐震診断
江戸川不動産情報館では、中古戸建の購入を検討されている方には耐震診断の実施を推奨しています。
スキップフロアがある中古戸建は耐震診断が行えない為、お勧めしておりません。
スキップフロアは、建物の中を有効活用しており、視覚的にも良い為、人気があるようですが、見た目だけではなく、住宅の内部や耐震に注意しましょう。
住宅の内部は、外見だけでは、確認する事が出来ませんので、よくご検討の上、購入をお勧め致します。
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