おはようございます!
江戸川不動産情報館です。
本日は誰でもわかるシリーズ第5弾!
いってみましょー☆彡
木造住宅の耐震診断
~必要耐力その他~
誰でもわかるシリーズです。必要耐力の割増要素についてご説明いたします。
【前回までの記事】
誰でもわかる!木造住宅の耐震診断①~必要耐力と保有耐力の巻~
前回のおさらいですが、必要耐力は下記の式になります。
Qr<必要耐力>=<床面積>×(<必要耐力係数>+<多雪区域加算>)×地震係数Z×軟弱地盤割増×形状割増×混構造割増
床面積に建物の状況に応じた割増係数を反映させていくという考え方です。(必要耐力は分母なので、数値が大きくなればなるほど厳しくなるという考え方です)
※必要耐力と保有耐力については、第1回(誰でもわかる!木造住宅の耐震診断①~必要耐力と保有耐力の巻~)を参照してください。
■多雪区域加算
多雪区域では積雪深により割増係数を加算します。
・積雪1m…0.26Z(kN/m2)
・積雪2m…0.52Z(kN/m2)
上に重たいほど支える力(耐力)が必要になるという考えなので、屋根に雪の重みが乗る分加算しましょう、という考え方です。
■地震係数Z
地震の発生しやすさから、令第88条で地震地域係数が定められています。
1.0…多くの地域が1.0です。
0.9…北海道の一部、秋田県、山形県、新潟県など
0.8…北海道の一部、山口県、佐賀県、長崎県など
0.7…沖縄県のみ
これまでの地震発生履歴から、あまり大きな地震が発生しない地域については、必要耐力を少なくしましょう、という考え方です。
■軟弱地盤係数
地盤が著しく軟弱と評価された場合、必要耐力を1.5倍します。(結構影響大きいですね)
通常値:1.0
軟弱地盤:1.5
■形状割増
建物が不整形の場合、必要耐力が割増となります。
通常値:1.0
不整形:1.13
■混構造割増
1階部分が鉄骨造または鉄筋コンクリート造の場合は、必要耐力が割増となります。
通常値:1.0
1階が鉄骨・RC:1.2
今回ご紹介した割増要素は、改修工事で改善できるものではありません。
割増係数が該当する物件だった場合、購入を見送るのも一つの判断だと思います。
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