こんにちは!
江戸川不動産情報館です。
本日は、誰でもわかる!と言いながらも結局のところはわかりにくい分野であることは間違いない耐震診断シリーズ前回の「木造住宅の耐震診断~必要耐力と保有耐力~」に引き続き第二弾です。
懲りずに第2段やります。
今回のテーマは耐力壁です。
お付き合い下さいませ。
木造住宅の耐震診断・耐力壁
前回の説明で保有耐力という説明をいたしました。
現地調査で壁の強さを確認して、全て合計したものが保有耐力です。
ここでいう強さを持つ壁を「耐力壁」と言います。
下図は壁の構造を表したものです。
単純に耐力壁といっても、柱を挟んで両側に面材が付きます。
また、壁の内部には部分的に筋交いと言われる構造材が設置されます。
1枚の耐力壁の評価は下記です。
<片側の面材の耐力>+<もう片方の面材の耐力>+<筋交いなど構造材の耐力>
各面材には耐力が下記のように設定されています。
例えばどちらの面材も石膏ボードで、3つ割り筋交いのある壁は、
<石膏ボード 1.1kN/m>+<石膏ボード 1.1kN/m>+<3つ割り筋交い 1.9kN/m>=<4.1kN/m>という強さになります。
この壁の強さには、接合部の金物に応じた低減要素があるのですが、接合部のお話はまた後日となります。
耐震診断の現場では、各壁の面材の仕様を確認していくのが重要な作業となります。
耐震改修工事は弱い面材を強い面材に変更する工事となります。
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